今日は、設定が複雑といわれるフィード広告の
タグの設定について説明します。
GTMを使ってGoogleのフィード広告のタグを設置する方法を説明します。
GTMを使って、Googleのフィード広告のタグを設置する
おもな手順
1.Googleの管理画面で対象の業種用のタグを発行する
2.業種に沿ったタグ情報に加工する
3.GTMでページを作成する
4.タグを紐づける
5.動作テストをする
1.Googleの管理画面で対象の業種用のタグを発行する
まず、Googleの管理画面に行きます。
管理画面の「ツール」から「オーディエンス マネージャー」を開きます。
左のメニューから「データソース」を開きます。
右上の「・・・」を押して、さらに「ソースを編集」を押してください。
ソースの種類は、2つ目の「パーソナライズド広告」を選んでください。
その後、フィード広告で配信する業種を選びます。
たとえば業種が不動産のときは、不動産を選んでください。
カルフォルニアのチェックは、日本で配信する場合が大半だと思うので空欄のままでOKです。
これで「保存して次へ」進んでください。
ここまでが1.タグの発行の説明となります。
次から、ここで発行したタグの加工に進んでいきます。
少し難易度が上がってきます。
2.業種に沿ったタグ情報に加工する
1.管理画面で発行したタグのグローバルサイトタグはALLページに設定をしましょう。
2.イベントスニペットタグを業種に沿って加工していきます。
このキャプチャの業種は”不動産”ですが、
黄色の部分「replace with value」は「各ページによって値を入れなおして」という指示になるので
この部分をGTMを使って自動で値を入れていくように設定します。
GTMで設定するとき、
できればこの2種のヘルプページをあらかじめ網羅して入れ込んでおいたほうが
二度手間が避けられるので良いです。
例えば、一番上のヘルプの業種「不動産」を例にしますと、
id
google_business_vertical
の2種が必須とありますが、
下のヘルプには
listing_id
が必須。
任意で、
listing_pagetype
listing_totalvalue
の2種があります。
タグ例です。
任意の
listing_pagetype
listing_totalvalue
は入れても入れなくても稼働はしそうです。
ターゲティング精度が少し低くなるという懸念はあるかなとは思いますが、
無理しなくてもよい項目です。
また、ちょっとややこしいのですが、
id
listing_id
はどちらを入れればいいのか?
ですが、
これはフィード項目の名前と合わせてください。
動的リマーケティング: レスポンシブ広告のフィードを作成する
フィードに入れている項目がlisting_idなら、
タグもlisting_idを使ってください。
3.GTMでページを作成する
まず、ページごとに可変するIDをソースから探します。
scriptで各ページごとに、IDが降られているかを確認してください。
この値をGTMで呼び出します。
この下準備ができたら、GTMでIDなどのscriptの値を呼び出す設定をしていきます。
ここではURLから取得したい ID を変数「productid」として呼び出す
=フィード広告で使用できる形に変換していきます。
まず、タグマネージャーでデータレイヤー変数を作成していきます。
メニューから「変数」を選択します。
ユーザー変数定義>新規を選択します。
[データレイヤー変数]を選びます。
データレイヤーの変数名に、サイトから呼び出したい「productid」を入力します。
左上の名称も「productid」と合わせます。
これで保存をします。
つぎに、「トリガー」を作っていきます。
トリガーではどのページで発火させるかを設定していきます。
たとえば、
・一覧ページ
・商品詳細ページ
・カートページ
・コンバージョンページ
をURL指定でそれぞれ作ります。
どうしても作業時間がないときは、
ALLページでもいいですが、細かく分けてトリガーを作ったほうが
配信最適化の面で好ましいです。
4.タグを紐づける
メニューの「タグ」で、
Google広告のリマーケティングを選択します。
コンバージョンIDには、タグに記載のあるAW-の値を入れましょう。
・値だけでOKで、AW-の入力は不要です。
・ラベル欄は空欄でOKです。
カスタムパラメータで「手動」を選択し、
+でカスタムフィールドを追加してください。
あとは用意していたタグに従って項目を入れていくのみです。
listing_pagetypeは任意ですが、
・home:お客様のサイトのホームページまたはランディング ページ。
・searchresults:ユーザーの検索の結果が表示されるページ。
・offerdetail:不動産物件の詳細が表示されるページ。
・conversionintent:カート、買い物かご、または購入手続きのページ。
・conversion:ユーザーがコンバージョンを達成したとき(物件の見学を予約した場合など)に表示されるページ。
・other:上記のいずれにも該当しないページ。「お問い合わせ」ページ、「会社情報」ページなど。
を入れていく形になります。
可変する値(ID)は、先ほど作った変数を入れましょう。
5.動作テストをする
タグ設定をした、1日後あたりに見ましょう。
Googleの管理画面で、「オーディエンス マネージャー」>
データソース>Google 広告タグ>「詳細」ボタンを押下して確認します。
特に問題がなければ緑の〇が点灯します。
GTMのカスタムフィールドで設定した項目と、受信している数値が出てきますので
こちらで数値が上がっているか確認をしましょう。
必須パラメータに関しては、パラメータ箇所をクリックして実際に受信できている値まで確認をしましょう。
フィード側のlisting_idの値と、
タグが受信しているlisting_idの内容が合致しているか確認をしてください。
ここでタグとフィードが紐づけられるので値の中身まで照合しましょう